播州城山流しの笛(篠笛) 風の音~姫路風の恋歌 [城山如水作曲作品]
姫路ゆかりの恋女は多い。
書写に性空を訪ねた和泉式部、吉川英治が描いた花田橋で武蔵を慕う<お通さん>
そして夏になると、近松や西鶴の好色五人女の<お夏清十郎>の、お夏さん。
以前、転勤で姫路に来られた生徒さんが「播磨の女性は情感が濃いんですかねえ」と訊ねてきた。
もちろん そんなことはない。
播磨にゆかりの物語が残されているだけのことで、男女がいる世間では何処にでも恋女はいますよ、と話したことがあった。
夏からの演奏会でよく取り上げるのが「風の音~姫路風の恋歌(城山如水作曲)」
「風の音~恋文・愛(城山如水作曲)」が姫路城下の武蔵・お通さんの物語りなのに対し、
「姫路風の恋歌」は<お夏清十郎>の お夏さんの曲になっている。
夏場の演奏会ではよく演奏している。
この曲は意外に人気のある曲で、しの笛の しっとりとした風情にはよく合っている。
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